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セカンドオピニオンについて
こんにちは!
清瀬駅北口から徒歩3分にある清瀬とく歯科クリニックです。
今回は、昨今、医療を受けるうえで需要が増えている「セカンドオピニオン」についてお伝えします。
歯科におけるセカンドオピニオンとは
医院によって治療方法や費用が変わるということは、稀なことではありません。
なぜなら、歯科医院にもさまざまな考え方の先生がいるからです。
ご自分にとってより良い治療を選択するために、他の先生にも意見を求めることを
「セカンドオピニオン」と言います。
(2つ目の意見をセカンドオピニオン、3つ目の意見をサードオピニオンと言います)
当院でも、「セカンドオピニオンのご相談」を受け付けております。
少しでも、他院で説明を受けた治療方法や費用など不安に感じたところがありましたら、お気軽にご連絡ください。
セカンドオピニオンの求め方
歯科医院へ行ってセカンドオピニオンを求める際は、以下のような流れになります。
①セカンドオピニオン対応が可能か事前に確認
歯科医院によっては、セカンドオピニオンを行っていない場合があります。
まずは電話で、
「他の歯科医院を受診していて、○○といった治療が必要と言われました。
他の先生の意見も聞きたいので、まずはご相談だけさせていただくことは可能でしょうか?」
と、確認してみましょう。
②予約をとる
セカンドオピニオン受診が可能な場合は予約を取りましょう。
※予約をせずに飛び込みで行くと、受診が難しい可能性が高いのでご注意ください。
当院では、LINEでのセカンドオピニオンのご相談も承っています。(無料)
ご来院される際は、セカンドオピニオンのご相談である旨をご予約時にあらかじめ受付にお伝え下さい。
③受診
予約当日、他院で説明を受けた治療方針や、ご自身の疑問・希望などを歯科医師に伝えましょう。
検査結果や治療に関する説明資料・見積書をもらっていたら、忘れずにお持ちください。
※別の院ですでに受けている検査を、セカンドオピニオン受診でもう一度行う場合もあります。
なぜセカンドオピニオンが必要なのか?
セカンドオピニオンを求めることによってさまざまな先生の意見を聞くことができます。
歯科医師によって考え方や経験は様々ですし、得意分野も異なりますので、
先生が変われば治療方針も変わります。
例❩ 奥歯1本の抜歯が必要となってしまった場合
・A先生 (保険外治療はほとんど行っていない)
「まずは、安価な保険のブリッジを装着しましょう」
・B先生 (インプラント科出身、インプラント専門医)
「審美性が高いインプラントが一番おすすめですよ」
・C先生 (入れ歯のセミナーを行っていて、入れ歯が得意)
「ブリッジやインプラントもいいけど、私は入れ歯をおすすめします」
このように、先生の考え方や経験・得意分野によって、おすすめの治療方法が異なってきます。
どの治療法にもそれぞれメリットとデメリットがありますが、どの治療法が一番良いのかは患者さんの価値観に大きく左右されます。
治療内容によっては、一度治療を始めるとやり直しがきかないこともありますので、十分にご納得されたうえで、その人にとってベストに近い方法を見つけることが重要です。
そのためにセカンドオピニオンは有効な手段となるでしょう。
どんな時にセカンドオピニオンを求めれば良いの?
明確な決まりはありませんが、インプラントや矯正などの高額な保険外治療❨自費診療❩ でセカンドオピニオンを求めるケースが一般的です。
というのも、保険治療は全国一律で治療法・治療費があらかじめ決められているため、セカンドオピニオンを求めたとしてもあまり大きな差がありません。
それに比べて保険外治療は、歯科医院によって治療方針・治療費等に大きな差があり、治療期間も長期にわたることが多いため、歯科医院選びは特に慎重に行う必要があります。
特にセカンドオピニオンが有効なのは次のような場合です。
・歯列矯正
・インプラント、義歯
・審美治療 (オールセラミックのかぶせ物など)
・重度の歯周病
・重度の顎関節症
・かみ合わせ(咬合)治療
・10万円を超えるような高額な歯科治療全般
セカンドオピニオンのもう一つのメリット
治療について複数の意見を聞くこととは別に、セカンドオピニオンにはもう一つメリットがあります。
それは、「治療を始める前に実際に歯医者さんと話すことができる」ということです。
治療を始めてから、歯医者さんとうまが合わなかったりして途中で治療を中断してしまうケースが度々見られます。
もちろん、気に入らなければ途中で他の歯科医院に行くことも可能です。しかし、できれば同じ歯科医院で最初から最後まで診てもらうことが理想でしょう。
セカンドオピニオンを求めることによって、治療を始める前に歯科医師と実際に話し合う機会を設け、長いお付き合いができそうな、信頼できる医院選びの参考にするというのも、セカンドオピニオンの隠れたメリットです。
セカンドオピニオンを受ける際の注意
セカンドオピニオンはさまざまな先生の意見を聞くことによって、より自分に合った治療法を探すということが目的ですが、
自分の意見に賛同してくれる歯科医院を探すものではありません。
例えば、歯科医院で「この歯はもう抜いた方がいい」と言われたとき、
「なんとか抜かずに治せないか」といろいろな歯医者さんにセカンドオピニオンを求めたとします。
おそらく中には「抜かずに治せますよ」という歯医者さんが見つかるでしょう。しかし医学的に抜くべき歯なのであれば、早期に抜いたほうが良い場合がほとんどです。
そのような歯を無理に残してしまうと周囲の骨が溶かされて、周りの歯やその後の治療にまで悪影響を及ぼす可能性があるからです。
患者さんの希望に寄り添うことも大切なことではありますが、それが医学的に望ましくない方法であるならば、それをきちんと患者さんに伝えることも歯科医師の役目です。
自分の希望を叶えてくれる歯科医院を見つける目的でセカンドオピニオンを行ってしまうと、客観的な事実を受け入れられず、結果的に大きなダメージをともなう恐れもあります。
セカンドオピニオンを受ける際には、先入観や固定観念を無くして、できるだけフラットな気持ちで、それぞれの治療法のリスクやメリット・デメリットについて冷静に聞きましょう。
当院では、できる限り患者さんの不安な気持ちを取り除けるよう、丁寧にお話しすることを心がけています。
まずはLINEからでも、ぜひご相談ください。
(矯正の無料相談も行っています)