歯周病・予防歯科

periodontal & prevention

一生涯自分の歯で噛めるためには

皆さんは、歯を失う1番の原因が「歯周病」という事をご存知でしょうか?
歯周病は、むし歯とは違い、ほとんど自覚症状がないまま進行します。
現在では、有病率の多さからよく耳にする病気ですが、実際に、30代以上の3人に2人がなんらかの異常所見を持っていることが分かっています。
歯周病は、年代が上がるに従って、症状が進行した人の割合が増加していき、対象となる歯を失う70代ごろまで、その傾向は続きます(平成28年歯科疾患実態調査[厚生労働省])。
近年では、歯周病の原因菌が、肺炎や脳卒中をはじめとする死亡率の高い多くの病気を誘発することも分かってきています。

歯周病の治療と歯のクリーニングは、全く処置内容が異なります。
患者さんが歯周病の治療と思って行っていた処置が、実はほとんど効果がなかったり、目に見える歯石の除去のみでは歯周病をコントロールできないことは、意外と日本では知られていません。
当院では、国内外の各歯周病学会の治療方針を基準に、軽度から重度までの様々な病態に対応し、歯周病で早期に歯が喪失することを未然に防ぎます。

日本の医療は、病気になってから病院へ行くスタイルがほとんどです。
しかし、残念ながら歯は一旦病気にかかってしまうと、もとの状態に戻せる事はほとんどありません。歯も歯を支える骨も一度失ってしまうと元の状態に再生する事はないのです。
歯に痛みが生じてから病院に行く場合と、痛みが出ないように定期的に予防処置を受ける場合とでは、将来的な歯の残存数や生涯治療費も大きく異なってきます。
当院では、いつまでも健康的な食生活が送れるように、生涯を見据えた予防計画を提案致します。